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「チームたかた」で『ゼロからの復興』をめざしたまち 陸前高田市

視察研修のご案内

 千年に一度の大災害となった東日本大震災で、壊滅的な被害をうけた陸前高田市。被災地で最大規模となった復興事業は、日本の土木技術を結集したものであると同時に、国が定めた期間内に、被災者の生活と生業の再建、持続可能で魅力的なまちづくりを並行して進めなければならない難しい取り組みの連続となりました。

 10年にわたる陸前高田市の復興は、官民が互いの立場や考えを尊重し、同じベクトルを向きながらゼロからの復興・まちづくり事業を成し遂げてきたことを大きな特徴としています。

 「チームたかた」で『ゼロからの復興』をめざした陸前高田市の経験と現在のまちの姿は、甚大な自然災害が相次ぐ国内外において、必ず生かせる経験が詰まったものと考えています。

(参考)

 「復興・陸前高田 ゼロからのまちづくり」(鹿島出版会)

  陸前高田市の復興をまとめた書籍。日本建築学会著作賞、土木学会出版文化賞を受賞。

 ・・・「チーム高田」は、自らも被災者である市職員や商業者、それをサポートした学識経験者や技術者による官民の連合体である。震災復興計画の策定に始まるチームの苦難は、彼らの結束を強めることとなった。チームワークは軌道に乗り、大規模嵩上げ工事や高台移転といったハードの部分から、居心地のよい「まちなか」を構想するソフトの部分へと、仕事の重心は移っていく。その過程は、彼らがまちづくりの核心に迫る貴重な工程でもあった。

         大越健介さん(キャスター、ジャーナリスト)の推薦文(抜粋)

●視察研修の内容(お話しできる主な内容)

①被災から復興へ

 まちの復興の前提となる基盤整備や土地利用など、市街地のハード面の計画策定の過程を解説。住民の7%、市職員の25%が犠牲となり、最大時5,600人以上の住民が応急仮設住宅での生活を余儀なくされた中で、復興計画がどのように策定され、どのようにして住民合意を得ることができたのか詳しく説明します。

 

②復興計画から事業化へ

 復興計画を実現するためには様々な事業が必要となりますが、国から示された復興事業(メニュー)は、必ずしも現地に適用したものだけではありませんでした。復興計画と復興のための事業との関係を考えます。

 

③前例のない大規模工事

 山を切り崩し、1200万㎥の土砂を巨大ベルトコンベアで運搬し、12メートルの高さまで盛土して300ヘクタールの新しいまちの基盤をつくる。この大規模工事を9年半の間に完成させる前代未聞の大工事の内容と工夫を紹介します。

 

④まちづくりと商業再生

 陸前高田市では、事業者の約2割が津波の犠牲となりました。被災した事業者は、あたらしいまちの基盤が完成するまで数年間、仮設店舗で営業を続けながら、本設での再建を準備しなければなりませんでした。

 被災事業者の苦しみと願いを受け止めながら、あたらしいまちを官民が協力して作り上げていく、大規模工事と連動した被災者の事業再建への取り組みを紹介します。

 

⑤魅力的なまちをつくる

 震災前のまちなかは、まさにシャッター商店街となっていました。復興で新しくつくられるまちは、震災前よりもいいまちにする必要がありました。「まちの中心にひとが滞留する仕組みづくり」「ユニバーサルデザインに配慮したまち」「まちなかにある川をより自然な形で再生する」など、持続可能なまちにするための取り組みを紹介します。

●研修視察の時間

 2時間程度

 内容 講話、質疑 約70分

    現地案内  約50分

 ※時間帯等についてはご相談に応じます。

●研修視察費用

 税込33,000円

 (10人まで。11人以上はひとりにつき税込3,300円加算)

●視察研修の申し込み

 概ね2週間前までにお申し込みください。

 視察対応の可否は、お申し込みから数日以内にご連絡いたします。

●主な視察対応者(内容により1人対応)

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磐井 正篤

1956年生まれ。旧商店街の中心である大町の老舗酒店の店主。商工会員の再建とまちの再生に努力。あらたな商業集積「まちなかテラス」や、中心市街地で再建した事業者による「高田まちなか会」の設立に尽力。

陸前高田ほんまる株式会社代表取締役、陸前高田商工会副会長。

阿部 勝

1960年生まれ。地元出身の職員として復興事業に尽力。建設部長、地域振興部長など、行政の立場で多くのハード事業、ソフト事業に関わってきた。

2023年4月から陸前高田ほんまる株式会社取締役。

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永山 悟

1984年宮崎市生まれ。東京大学大学院社会基盤学専攻。震災を機に移住・転職して市職員となり、復興まちづくりに従事。都市計画課職員として、換地計画、事業間調整、景観調整、ユニバーサルデザイン、川原川再生など、復興まちづくり事業全般で力を発揮。

2023年4月から​陸前高田ほんまる株式会社取締役​。

※そのほか、復興事業に関わってきた現役市職員の対応も調整できます。

●その他

昼食

 中心市街地の飲食店をご利用ください。

 陸前高田市まちなかHPより、中心市街地のマップをご覧いただけます。

宿泊

 市内の宿泊施設をご利用ください。

 たかた旅ナビより、市内の宿泊施設をご覧いただけます。 

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